ヴォロディミル・ゼレンスキーはロシュ・ハシャナを前にチャバド(ハバド)のラビたちと会談した。

ウクライナ
ヴォロディミル・ゼレンスキー大統領は
9月14日(木)、ロシュ・ハシャナを前に
ウクライナユダヤ人指導者たちと会談した。
(提供:ウクライナ大統領府)

ジャッキー・ハジデンバー
9月 15, 2023 1:51 PM
https://www.jta.org/2023/09/15/global/in-a-first-volodymyr-zelensky-met-with-chabad-rabbis-ahead-of-rosh-hashanah

ヴォロディミル・ゼレンスキーは14日の夜、

ロシュ・ハシャナに先立ち、
32人のチャバド使節やラビと会談し、
2022年2月のロシア侵攻以来、
ウクライナユダヤ人大統領が
ユダヤ人指導者たちと初めて公式に会談した。

また、15人のユダヤ人兵士も出席し、
ゼレンスキーはメダルを贈呈した。

会談の中でゼレンスキーは、
ウクライナの指導者たちが繰り返し求めてきた、
ミサイル防衛システム
アイアンドーム」を含む
イスラエルからの軍事援助について、
最新のアピールを行った。

(タイムズオブイスラエルより)

https://www.timesofisrael.com/zelensky-meets-chabad-rabbis-ahead-of-rosh-hashanah-calls-for-more-israeli-support/

イスラエルベンヤミン・ネタニヤフ首相は、
ウクライナアイアンドーム・システムを
供与することを拒否しているが、
その理由は、その技術がロシアと
同盟関係にあるイスラエルの敵国
イランの手に渡ることを恐れているからだ。

木曜日の会談で、ゼレンスキーは
ユダヤ教の宗教的遵守を
イスラエルからの援助要請に絡めた。
イスラエルの武器があれば、ウクライナは、
19世紀初頭に生きたハシド教の指導者、
ブレスロフのラビ・ナフマンの
墓を訪れるために、
ロシュ・ハッシャナーのために
ウマン(ウマニ)の街にいる何万人もの
ユダヤ人巡礼者を守ることが
容易になるだろう、と彼は言った。
これらの巡礼者たちは、
ウクライナイスラエルからの
安全警告にもかかわらず、ウマンを訪れている。

ゼレンスキーはまた、
メイル・スタンブラー師が率いる
チャバド系のウクライナユダヤ
コミュニティ連盟が主催したイベントで、
感謝のメッセージを放送した。

「あなた方のおかげで、この輝かしい
ユダヤ人社会は繁栄し続けています。」
「そして、皆さんは
ウクライナ国内でも海外でも、
ここのユダヤ人と一般住民のために、
自分の役割を果たし続けているのです。」

ウクライナユダヤ人社会は
戦争によって揺らいでいる。
ロシア軍が侵攻すると、
多くのウクライナ人が国外に逃亡したり、
国内の安全な場所に移転したりしたため、
戦前に比べて平均年齢が高く、
困窮している人々が取り残されている。
ウクライナユダヤ教聖職者の大半を占める
チャバド(ハバド)派のラビたちの中には、
早い時期に家族が国外に出るのを
手伝った者もいたが、全員が戻ってきた。

この会談は、ウクライナにおける
チャバドの最近の存在感において
画期的な出来事、すなわち、
戦争が始まって以来初めて
ウクライナに到着した新たな
使者夫婦の数週間後に行われた。
生後4ヶ月の息子アリを連れてやってきた
メンディ師とムシュキー・ハルペリン師は、
現在、ウクライナ西部の都市
チェルニフチに住んでいる。

戦争が始まる前、チェルニフツィには
ホロコーストの生存者を含む
約2000人のユダヤ人が
住んでいたと推定されている。
2022年2月以降、この街は
ウクライナ人の避難所となり、
地元のユダヤ人コミュニティも
成長を遂げている。

保守派ユダヤ教に属するチェルニフチの
ソルティ・コミュニティでは、
昨年12月の時点で、同市での
安息日礼拝の出席者が
およそ2倍になっている。
また、チェルニフツィにおける
チャバドの活動も拡大しており、
地元の使者はロシュ・ハッシャナーには
500人を受け入れると予想している。

ハルペリン一家は、
今週金曜日の夜から始まる祝日を
数週間後に控えた8月30日、
陸路でモルドバからチェルニフチに渡った。
メンディはイスラエルに設立された
チャバドの村、クファル・チャバド出身で、
ムシュキーはラトビアのリガ出身。

夫妻は、2003年から赴任している
チェルニフツィー・チャバドの
ディレクター、メンディ・ラビと
プニナ・グリッツェンシュタインに
加わることになる。

メンディ・ハルペリンは
ユダヤ系大学生を指導し、
ムシュキー・ハルペリンは
保育園のユダヤ
プログラム・ディレクターを務める。

「与えられた機会に大喜びしています」
とメンディ・ハルペリンはChabad.orgに語った。

ウクライナ軍とロシア軍が
狭い領土を奪い合い、
予測不可能な間隔で砲撃が日常生活を襲う。 

ゼレンスキーは、勝利のためには
外国からの援助が必要だとして、
再度の支援を求めている最中だ。

「私たちは長い道のりを歩んできました。
新年にあたり、皆さん、皆さんの家族、
愛する人、そして皆さんが支援する
人々の健康と平和を祈ります。
平和はウクライナの勝利によって
のみもたらされます。」
とゼレンスキーはラビたちに語った。

「あなた方の仕事、祈り、そして
ウクライナの全人類、軍人、
民間人と共に行う活動によって、
この平和を近づけてくださることに
感謝します。」

 

(こちらは2020年)