(2022年)ウクライナの亡命オリガルヒ、プーチンにユダヤ人の死の呪いをかけたと発言

2022年1月25日、ウクライナキエフ汚職裁判の審理に臨むヘナディ・コルバン

by Cnaan liphshiz 2022年8月16日
https://www.jta.org/2022/08/16/religion/exiled-ukrainian-oligarch-said-he-placed-jewish-death-curse-against-vladimir-putin

(JTA) - なぜロシア軍は、
チャバド・ハシド正教運動の
精神的中心地であるウクライナの都市、
ドニプロをより強力に攻撃しないのだろうか?
ある挑発的なウクライナ
ユダヤ人オリガルヒによれば、
その答えはロシアの
ウラジーミル・プーチンに対する
古代のカバラ的呪いだという。

先月ウクライナの市民権を剥奪された
ヘナディ・コルバンは、
ウクライナの放送局『NV』に対し、
プルサ・デヌラとして知られる呪いを
プーチンにかけたのは自分であり、
ロシアの指導者はそれを知っていたと語った。

プルサ・デヌラとは、
「呪いをかけようとする敵や人物に、
そのような呪いがかけられていることを
知らせるために、
公式に警告しなければならない儀式」である。
「私はプーチンに警告したのです。
彼にさらに考えてもらい、
結論を出してもらいましょう」
コルバンは木曜日に放映された
NVのインタビューで語った。

プルサ・デヌラは
ユダヤ人の敵のためのもので、
呪いをかけられた者は
1年以内に死ぬとされている。
呪いが効かなければ、
代わりに呪いをかけた人が死ぬという説もある。

プルサ・デヌラがユダヤ教の伝統に
どれほど深く根ざしているかは
議論の余地がある。
アラム語で "燃えるような鞭 "を
意味するその名前は、
古典的なユダヤ教の書物の
いくつかに登場するが、
具体的な手順を伴う呪いとして
定式化されたもの
--40歳以上の男性10人が夜間に行う儀式で、
ロウソクを灯し、神秘的な文章を朗読し、
一説によればショファールを吹く--
は、現代の創作であるように思われる。

それでも、プルサ・デヌラは
イスラエルでは広く知られており、
右派の正統派ユダヤ教徒
複数の政治家に対してこの呪いを行使している。

過激派は1995年に
イツハク・ラビン首相を殺害する直前に、
この呪いをかけた。
この儀式は、ラビン首相が
パレスチナ人への土地の割譲を
望んでいたために行われたもので、
イスラエルの極端な政治的言説の中で
ユダヤ教の儀式が使われる
最低点として広く理解されている。

(コルバンの呪いを打ち消すかのように、
ラビンに対するプルサ・デヌラの儀式を
組織したと広く信じられている人物、
ユダヤ防衛連盟の活動家
アビグドール・エスキンは、
声高にプーチンの盟友である。
4月、ロシアの国営テレビ番組に
頻繁に出演しているエスキンは、
ウクライナで戦うロシア軍を支援するため、
ボランティアの大隊を立ち上げると語った)

ロシアのイスラエル右翼活動家
アビグドール・エスキンは
1995年10月、オスロ合意に呼応して
ラビン首相にプルサ・デヌラの死の呪いをかけた。
(ナティ・ショハット/Flash90)

イスラエルの右翼過激派はまた、
2001年から2006年まで首相を務めた
アリエル・シャロンに対しても、
ヨルダン川西岸からの離脱計画を理由に
プルサ・デヌラを発動した。

そして2013年、当時イスラエル
経済・貿易大臣だった
ナフタリ・ベネットは、
連立政権から
ハレディ正教徒政党を排除したため、
プルサ・デヌラが下されたと
説明する書簡を受け取った。

母国ウクライナ汚職容疑に問われている
鉱業経営者のコルバンは、
いつ、どのようにプーチン
自分に対するプルサ・デヌラについて
警告したのか言わなかった。
しかし、プーチンコルバン
生まれ故郷であり、
政治的影響力を行使してきた
ドニプロに対して大規模な
軍事行動を取らない理由は、
この手順で説明できるかもしれないと
コルバンは語った。

私は信じている人間ですが、
この儀式が、今のところ
ドニプロが攻撃されていないことに
何らかの影響を及ぼしていると思います。

私は木をたたきたいし、
ジンクスはしたくないが、
神が禁じているにもかかわらず、
それは事実だ」と彼は語った。

ウクライナ南東部にある約100万人の
都市ドニプロがまったく
攻撃を受けていないというのは事実ではない。
地上軍や軽砲は到達していないが、
長距離ミサイルは到達している。
それでも、今のところウクライナ
多くの主要都市よりはましで、
最も注目すべき建物である、
チャバド運動に属する22階建ての
メノラセンターも無傷である。

コルバンの呪いは、
ウクライナで最もカラフルな
政治家の一人による挑発的な
一連の長い行動の最新のものだ。

2016年、コルバン
横領と誘拐の容疑に対して、
1913年に殺人罪に問われたキエフユダヤ人、
メンケム・メンデル・ベイリス
同じ扱いを受けていると言って、
自身を弁護した。

コルバンは先月、
ウクライナへの入国を拒否され、
表向きは二重国籍であることを理由に
市民権を剥奪されたことを知った。
当時、市民権を失った約100人の中には、
他に2人の著名で政治的に重要な
ユダヤ系ビジネスマンも含まれていた。

(2022年8月)