バイデン氏「ハルマゲドン」警告、ロシアは核「先制攻撃」発言を非難

2022.10.7

米国のジョー・バイデン大統領は、モスクワがウクライナに対して核兵器の使用を計画していると非難するキャンペーンが続く中、核の「ハルマゲドン」の危険性を警告した。

「ケネディとキューバ危機以来、我々はハルマゲドンの見通しに直面したことはない」と、バイデン氏は木曜日にニューヨークで開かれた民主党上院議員選挙委員会の資金調達レセプションでの発言で宣言している。

彼は、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が、自国の「性能の低い」軍隊を補うために、核兵器、生物兵器、化学兵器を使用すると脅していると非難した。

米国大統領は、ウクライナ紛争に関する発言の延長で、プーチン大統領について「私がかなりよく知っている男がいる」と述べた。
「戦術核兵器や生物・化学兵器を使用する可能性について話すとき、彼は冗談を言っているのではない。

RIA通信によると、ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領は、米国主導のNATO軍事同盟はまずロシアに対して予防攻撃を行うべきと発言している。

米国当局は数ヶ月前から、ロシアがウクライナで大量破壊兵器を使用する可能性があると繰り返し警告してきた。
しかし、同高官は今週、アメリカの核戦力の警戒態勢を変更する必要があるようなロシアの核戦力の変化は見られないと認めている。

ホワイトハウスの国家安全保障顧問ジェイク・サリバンが、ウクライナで核兵器を使用した場合の「結果」について、ワシントンはモスクワに「明確」にしていると発言しているのに、である。

〈モスクワはゼレンスキー氏の予防的攻撃論を非難〉

一方、クレムリンは、ゼレンスキー氏のNATOによる対ロシア予防攻撃の発言を非難した。

クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官は、「このような発言は、予測不可能な、とんでもない結果をもたらす世界大戦をまた始めようとするアピール以外の何ものでもない」と述べた。

ゼレンスキー氏は、オーストラリアのシンクタンク、ローウィー研究所との討論で、核兵器の使用を防ぐために攻撃は必要だと主張したが、核兵器使用の可能性を示す、どのような攻撃を念頭に置いているのかについては詳しく述べなかった。

マクロンはウクライナにフランスの榴弾砲を提供すると約束した。

フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、木曜日、キエフがロシアに対抗するために、ヨーロッパ諸国がウクライナに、フランスのシーザー型榴弾砲を含む、より多くの軍事機器を送ることを約束した。

「我々は、新しいシーザーを含む、EUのいくつかの加盟国と、いくつかの要求について実際に働いている」とマクロンは強調した。

ゼレンスキー氏は、キエフ軍がロシア軍を「きっぱりと」追い出すのを助けるよう欧州各国政府に要請する一方、自国の軍隊がロシア軍から新たな領土を奪還したと主張した。

「ウクライナ軍は10月初めからケルソン地域の400平方キロメートル以上を解放した」と南部軍司令部のナタリア・グメニウク報道官はオンラインブリーフィングで述べた。

同報道官は、奪還した領域には、数カ月にわたってロシア軍に占領されていた約30の町や村があると述べた。

プラハで開かれた欧州の首脳会議で、ゼレンスキー氏は西側諸国に対し、「侵略者を罰するために」自軍にさらに武器を供給するよう要請した。

彼は、ウクライナは「ロシアの戦車がワルシャワやプラハに進撃しないように」モスクワの侵攻を食い止める必要があると述べた。

〈米国の妨害工作〉

スウェーデンの国内安全保障局は、バルト海にあるロシアのガスパイプライン2本からの漏えいについて予備調査を行った結果、「爆発」によるものと確認されたと指摘し、「深刻な破壊工作の疑いが強まった」と述べた。

この声明は、ロシアのパイプラインに対する破壊工作の背後に米国がいるとの疑いが強まる中で出されたものである。

米国のアントニー・ブリンケン国務長官は先週、ノルドストリームガスパイプラインの破壊工作に喜びを表し、冬の寒さを控え、ロシアのエネルギー資源から欧州連合諸国を撃退する「とてつもない機会」だと賞賛している。

金曜日に、米国は現在「ヨーロッパへの（液化天然ガス（LNG）の）主要供給国」であると自慢したブリンケン氏は、自国の燃料をヨーロッパに輸送するだけでなく、米国はヨーロッパの指導者と協力して「需要を減らし」「自然エネルギーへの移行を早める」方法を模索していると述べた。

「ロシアのエネルギーへの依存を一掃し、プーチン大統領から、帝国主義を推進する手段としてのエネルギーの武器化を取り上げる絶好の機会だ」と、米国の外交官は続けて主張した。

冬が近づくにつれ、ブリンケン氏は、米国がEUの指導者たちにロシアのガスをLNGと交換するよう何年も説得してきたように、米国がEU加盟国に対して燃料の使用を減らすよう望んでいることも強調した。

Press TVのウェブサイトは、以下のアドレスからもアクセス可能です。

ウクライナのゼレンスキーは、NATO に対し、ロシアの核攻撃の「可能性を排除する」ため、ロシアに対する「先制攻撃」を開始するよう呼びかけた。

先制攻撃発言が非難されたので訂正するゼレンスキー大統領のスポークスマン